ドイツ鉄道の乗り換え時の列車優位性

 

ドイツ鉄道では列車の優劣が決まっており、それによって乗り換え時に接続列車が待つ/待たないが決定されます。

この関係を知っておくと、乗換駅に到着が遅れても後続が待ってくれると推測されれば旅程が組みやすくなります。
逆に、後続が待たずに出発してしまう例を知っておくことで、「乗り換えに間に合わない可能性のある危険な旅程」であることも推測できるようになります。

 

以下の原則があります。

①優劣の順位付け。
優等列車← ICE>IC/EC>RE>RB>Sバーン →劣等列車
*優劣はあくまでも列車の格を表現しています。質は問うておりませんことをご了承ください。

②乗り換え時
優等列車は劣等列車の到着を待たずに出発する。
逆に、劣等は優等の到着を待って出発する。


「乗り換えに間に合わない可能性のある危険な旅程」の具体例を示しましょう。

ハイデルベルク中央駅→ヴュルツブルク中央駅
これを、机上計算でバーデン・ヴュルテンベルクチケットで安く上がると言われている全線ローカル線を用いるOsterburken乗り換えでシミュレートしてみます。

ハイデルベルク中央駅→Osterburken Sバーン
乗り換え4分ほど
Osterburken→ヴュルツブルク中央駅 RE

Osterburkenでの乗り換えではSバーンからREになります。
原則①②から、優等のREは劣等のSバーンの到着を待たずに出発してしまいます。
さらにこのSバーンは始発からOsterburkenまで1時間以上かけて運行しているので、遅延が生じることは大いに予想されます。

そして、4分の乗り換えに間に合わないと、Osterburkenで乗れる次の列車まで1~2時間(朝夕は1時間1本、昼間は2時間に1本、曜日により街々)待ちぼうけです。
すなわち、机上では乗り換え可能と思われるこの乗り換えも、現実には破綻する可能性が高い乗り換えであると判明します。列車の優劣を把握することで乗り換えリスクを回避することが可能です。

乗り換え時に列車の優劣を把握することは、このように旅程を組む際に大いに役立ちます。

参考にしてみてください!

 

よいご旅行を!

Gute Reise!